先代評価2 父親

父親は営業力抜群でしたが、内部管理面は弱かったようです。

ビジネスモデルとしては成功したのに、会社の現金蓄積は非常に少なかったです。

会社に現金を残していると課税されるとでも思っていたのか、納税後でも会社にお金を残していなかったので後継者は本当に大変でした。

会社から給与として個人に所得移転することが流行っていた時代とは言え、個人に入れてしまうと自分のお金と勘違いしてしまいすぐに消えてしまいます。

自分の才覚だけで起業したのならまだしも、先祖からの預かりものの資産運用会社に対してこれはいけません。

 

また、彼の父親の相続後の登記も一切していませんでした。

自分で弟妹を仕切るつもりだったのか登記費用がもったいなく思ったのか不明です。

それが原因で彼の死後、弟妹間で大モメになりました。

いくら営業力があってもこれでは持続性がなく資産運用能力としては大きなマイナス評価です。

結果、資産が散逸してしまいました。

彼の事業を引き継ぎ、色々資料を調べましたが、彼の運用ビジョンを伺い知ることはできませんでした。

仮にあったとしてもそれを明確に伝えないことには評価できません。

そのようなことからB+評価としました。