期末決算(2)

決算で重視しているのは、決算作業の統制や出来上がりの数字だけではなく、計画数値の達成能力の検証です。

ストックビジネスの賃貸業は、収入と支出に大きな変化がないので、計数計画にそれほど意味があるようには思えませんでした。

しかし、実際にやってみると退去の連続で収入は激減、修繕費などの支出は激増と、結構大変なビジネス実体がわかり、計数計画の重要性を痛感しました。

 

ところで賃貸経営のベンチマーク、例えばNOIとかありますが、ある時の率だけみてもしょうがないように思えます。

それよりも基本に忠実に作成した財務諸表を何年も並べてみるほうが正しく実態を把握できると思います。

不動産経営を法人化すると色々メリットがありますが、最大のメリットは経営状況の見える化だと思います。

 

上場企業でもないので、短期的な利益を志向することなく超長期的にコツコツと運営できるところが個人会社の不動産経営の良さかなと思います。

ただし、そのためには正確な財務諸表の作成が前提で、そのためには普段の経理の仕事が大切です。