適正家賃とは

トラスト北田辺ではこの3月から2室が空室となり、現在入居者募集中です。

新築1年ですし、引っ越しシーズンでもあり、すぐに決まるかなと思っていたのですが、なかなか苦戦しています。

募集管理をお願いしているツインホームさんに状況をお聞きしたところ、概略以下が理由のようです。

・新築ラッシュで付近に競合物件が増えた

・その結果、準新築のトラスト北田辺は案内順位が下がってしまった

・トラスト北田辺は昨年建物完成前に満室となったため、近隣の不動産業者さんの認知度が低い(ない)

そんな中で、先週ようやく契約になりそうだ、との連絡をいただきました。

ところが、条件交渉といいますか、家賃の値引きや礼金の大幅な引き下げ提案も同時に受けました。

正直なところほとんど新築物件ですし、お客様が気に入っていただいているとのことですし、今後予定している改善投資なども考慮するとそんなに値引きする状況ではないと考えていました。

そこで状況をもう少し詳しくお聞きしたころ、お客さんはトラスト北田辺を気に入ってくれてはいるのですが、それは元々のお客さんが要求していた水準よりも少し背伸びした物件だからのようです。

不動産業者としては、お客さんには少し背伸びしてもらって、大家には負けてもらうと、結果的にはそのお客さんから得られる収益は最大化されます。

素晴らしいマーケティング手法だと思います。

大家に対しても空室を続けるよりも妥協が大切です、というのは説得力があります。

しかし、大家の長期的な不動産事業としてこの行為は正当化されるのか、という点を次回以降考えてみたいと思います。