リノベーションのファイナンシング2

前回(2015年11月3日)リノベーションのファイナンシングについて記載しました。

今月大阪出張時に取引銀行を訪問し、岡山ビルの資金融資について打合せました。

一応、融資OKの回答をいただきましたが、トラスト北田辺建設時とは異なり、その融資条件はかなり厳しものです。

条件とは金利と返済期間です。つまり、金利が高く返済期間が短い、ということです。

 

アパート新築ローンは定型化された商品となっており、大手ハウスメーカーのサブリース審査を経て建築したものはリスクが少ない、という判断なのでしょう。

しかし、それは過去の実績であり、人口減少・空家率上昇の今後もその法則があてはまるとは誰も考えていません。

銀行もそんなことは百も承知で担保や保証でガチガチに固めています。

しかし、担保や保証に依存したアパート新築ローンの推進は、供給過剰を生み地域の健全な発展を阻害します。

また、古い建物を壊して新築物を作るようなスクラップアンドビルトは資源の無駄遣いが多く、環境面に与えるダメージも大きいです。

その点、リノベーションによる再生は、空家問題や環境問題など昨今の問題に対する有効なソリューションの一つです。

 

銀行は、担保や保証に過度に依存することなく、事業の確実性、地域の健全な発展、環境面、社会問題、日本の将来への配慮なども検討項目に含めていただきたいと思います。